大学入試が変わる!あなたは大丈夫!?

こんにちは!匠ゼミナールの井上です!もうすっかり寒くなりましたね。皆さん、風邪には気を付けてくださいね。さて、いよいよ入試直前となりました!受験生は追い込みをかけ、自習室で日々勉強に打ち込んでいます。そして、現2年生はいよいよ受験生になります。「まだまだ先」なんて思っていたかもしれませんが、受験まではあと一年です。1・2年生は、ぜひ3年生の背中を見て来年・再来年の自分の姿を想像してみてください。そして、いまの自分に必要なことを考えてみましょう。

ご存知の方も多いかと思いますが、今、大学受験は大きな転換期を迎えています。これまでの「知識・技能」が重要視されてきた入試制度が見直され、総合的に「思考力・判断力・表現力」までもが重視されるようになります。大学入試改革は2020年度入試から実施されるため、現高2生と現高1生はこの過渡期にあたります。再来年以降は、これまで受験において”常識”と言われていたことが通用しないことも多くなってきます。したがって、自分の受ける年の受験制度がどのようなものかしっかり理解して、自分に何が必要か知ったうえで対策を行っていくことが重要です。

では、実際に大学受験はどのように変わっていくのでしょうか。「知識・技能」に加え、「思考力・判断力・表現力」も評価される、と言われてもあまりピンと来ない人が多いのではないでしょうか。実は、2018年度センター試験で、すでに思考力をはかる問題が出題されています。国語の現代文で、写真と文章を関連づけて論理の構成をつかみ解答を導き出す、という問題でした。そして、このセンター試験そのものも変わります。これまで全てマークシート式だったセンターは、国語と数学で記述解答を要求される大学入試共通試験になります。さらに、英語は、これまでリーディングとリスニングの2技能評価でしたが、加えてスピーキング・ライティング技能も評価対象になり、英検などの資格・検定試験の成績が重要になります。ここまでお伝えしてきたとおり、現高1生の受ける2021年度入試から大学入試は大きく変わります。しかし、もちろん現高2生も油断してはいけません。先ほどもお伝えした通り、すでにセンター試験で新傾向の問題が出題されるようになっています。また、大学個別試験でも入試改革を見据え、入試方法そのものから見直されています。すでに変革は始まっているのです。

これまでの受験は、3年生になったら受験勉強をはじめて直前ギリギリまでに何とか詰め込む、というスタイルが多かったかと思います。しかし、ここで皆さんにぜひ理解して頂きたいことは、「受験直前に頑張って合格を勝ち取れる受験は終わろうとしている」ということです。3年生の夏から暗記事項を詰め込んでも、思考力や表現力はなかなか育ちません。また、英検やTOEICなどの資格試験は、出願に間に合うようにかなり早めに受けなければいけませんし、これまでに無かったスピーキングなどの対策もする必要があります。これからの時代、高校1年生の時期から自分の志望校について考え、総合的に力を伸ばしていくことが重要です。逆に言うと、3年生になってから自分の将来や受験について考えだしても、思考力・判断力・表現力、といった必要な能力を伸ばす時間が足りない、という受験のシステムに変わってきているということです。ですから、1・2年生の皆さんも「まだまだ先」ではなく「もう始まっている」という意識で、自分の受験や将来について考え、今の自分に必要なことを考えてみてください。