高針台中学校前校の南です。さて、年が明けてはやくも1か月が過ぎました。
昨年は、体感ではあっという間の1年間でしたが、振り返れば様々なことがありました。中でも大きかったのは全国規模での学校の休校措置ではないでしょうか。その期間、匠ゼミナール、匠個別予備校ではオンラインで授業を実施いたしました。その際はお家の方の多大なるご協力のおかげで子どもたちの学びの機会が失われることを防ぐことができたと思います。この場をお借りして改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
コロナ禍の1年を過ごして私自身改めて、自分の中にどういう軸を持って生きていくのかが大事だと感じました。これまで誰も経験したことのない新型ウイルスの流行という状況下で、何が真実で何が間違っているのか、どのように行動するのが最良なのか、判断が難しい日々が続いています。誰も正解が分からない中での生活ですから、何かにすがりつくということができないわけです。また、例えば「自粛警察」という言葉が生まれたように、自分と価値観の合わない相手に対してときに過剰に反応してしまうなど、長く続く漠然とした不安な日々は私たちの人間性を映し出す、まるで鏡のようなものであるとも感じます。
さて、「苦難は幸福の門」という言葉があります。苦難というのは、それを活かして幸福の道へ進んでいくための気づきを与えてくれるものということです。今私たちが置かれている状況はまさに苦難と言うべきかもしれません。大事なことはそこからどのような気づきを得るのかということではないでしょうか。私は昨年、当たり前のことですが多くの人に支えられた上に自分の生活が成り立っているということを実感しました。そんな中で無意識のうちに、今の状況を誰かが何とかしてくれるのではないかと他人任せに考えていた自分はいなかっただろうかと、振り返ってみて思いました。そこで改めて、自分が源泉という考えに立ち返り、自分の頭で考え、自分の力で未来を切り拓いていくということが大切だと思います。
生徒のみなさんに伝えたいことは、第一に毎日学校に通いそして塾に来ることができているのは、みなさんのことを大切に思って応援してくれているお家の人がいるおかげだということです。本当に当たり前のことではありません。まずは、そのことに対して感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。そして、みなさんは今はそうして誰かに守られている状態ですが、そう遠くない未来にはみなさん自身が大切な存在を守る立場になります。しかし、想いだけで誰かを守ることはできません。自分に実力をつけて、それを周りの人のために発揮できるようにならなければならないのです。今やっている勉強はまさにその第一歩です。新たに始まったこの1年、時間の使い方次第でみなさんは本当に大きく成長することができます。自分の未来を思い描いて、自分の努力でその未来をつかみ取るんだという気持ちを持って日々過ごしていきましょう。
最後に、今年1年がどうなるかは誰にも分かりませんが、困難が全くないということはないですよね。むしろ頑張る人ほど壁に突き当たることが多いでしょう。記事タイトルの「不撓不屈(ふとうふくつ)」というのは、何があってもくじけない、諦めないという意味の言葉です。この1年は不撓不屈の精神で、強い心を持ちそれぞれが自分の目標を達成できるように頑張りましょうね!