皆さんこんにちは!匠個別予備校教室長の井上です。新学期を控え、新高校生は新しい学校生活に期待と不安でドキドキしている頃でしょうか。また、在校生もひとつ学年を上げ、新しい目標に向かって再スタートの時期ですね。今回号では、そんな春の時期にピッタリな、自己成長するための考え方を一つご紹介したいと思います。
それは、「あたりまえ」の基準をどこまで高められるか、ということです。ここで言う「あたりまえ」とは、意識しなくても自然とやれてしまうことを指します。例えば、家に帰ったら手を洗うとか、最近では外出時にはマスクを着けるなどですね。これらのことは「やらなければ」と思わずとも自然と出来ますよね。さて、この「あたりまえ」がどのように、自分の成長と関係があるのでしょうか。
例えば、ゲームをしているときは、上手くなるために同じステージを繰り返して攻略方法を探したり、レベル上げをしますよね。それを繰り返しているうちに、最初は難しかった操作などが身体に染みついて、何にも考えなくても上手くできるようになっていませんか。しかし、実際は、こういう作業って何度も同じステージなどを繰り返すことになるので、ゲームとしてはあんまり面白くないですよね(ゲーマーしか分からないかも知れませんが、むしろ苦痛の連続です…)。でも、ゲームだと、なぜか出来る。もっと言うと、クリアしたかったらそういう作業をするのが「当たり前」で、いちいち、やりたくないのに「なぜやらなければいけないのか」とかは考えないと思います。
やりたくない・楽しくない作業でも、力をつけるのに必要な作業や練習をすることが「あたりまえ」になっていれば、自然と実力が付いていく。「あたりまえ」の重要性は、好きな作業でなくっても、感情に左右されずに「やるのが当たり前」になることにあります。
さて、これを学習に落とし込むとどうでしょうか。教材を一周したらそれで終わり、答えを写して終わり、そんな風になっていませんか?例えば、同じ課題でも一周やって終わりなのか、間違いが0問になるまで解きなおすか、あるいは、さらに似たような問題を教科書で再び解くか、このようにどこまでやるかが「あたりまえ」の差です。部活や習い事、大人になっても「あたりまえ」の基準の差は成果として現れます。間違いを全てできるようにして、そのうえさらに類題までの解き直しも「あたりまえ」にする人って絶対に成績が伸びていくとはおもいませんか?もちろん答えはイエスです。絶対に伸びていきます。
「あの子は頭が良いから」とか、「自分は○○だから」とか、そんなことを考えてしまう前に、成果を出している人の行動をよく見てみてください。その人は努力している風にみえないかもしれない、自分と同じくらいにしか見えないかもしれません。しかし、「当たり前」にやるレベルが高いだけで、本人的には、あくまで「当たり前」の範疇をやっているだけかも知れません。
やはり、結果は、努力に相応しく返ってきます。必要な努力を惜しまないことが大切です。ですから、自分の「あたりまえ」について振り返ってみてください。本当に自己成長するための行動がとれているか、成長するための「あたりまえ」が身についているか、考えてみてください。行動と考え方を変えれば必ず成長します。夢を叶えたいのなら、周りのことではなく自分のことについてよく考えてみてください。きっと何かが変わるはずです。