みなさん、こんにちは!匠個別予備校教室長の井上です。だんだんと暑くなって夏はもう目の前ですね!7月は、1学期が終わり夏休みに入る1ヶ月。学業に加え、部活の大会などもあり、高校生にとって忙しい時期です。また、受験生にとっては、期末テストの対策から、7月末にあるマーク模試に向けた対策に切り替える時期です。「夏の模試」と言いますが、実際には夏休みに入ってすぐ実施されるので、模試対策はこの7月中が勝負になります。夏休みがあるから、とぼんやりしてたら置いて行かれてしまうので要注意。夏に向けて目標を立てつつ、7月も集中して取り組めると良いですね。
受験生たちにとって、夏は不安を感じ始める時期でもあります。学校がお休みに入り少し時間的余裕が出ることで、かえってあれこれ考えてしまったり、模試を受けるというのもあるでしょう。また、受験期が近づいてくるにつれて受験がリアルに感じられるようになるのかも知れません。入試本番だけに関わらず、受験生にとって、不安との向き合い方はとても重要です。今回は、「不安」について考えてみましょう。
さて、そもそも不安はどこからやってくるのでしょうか。「不安に駆られる」「不安に襲われる」という表現をすることが多いと思いますが、改めて考えてみると、「不安」は受け身形で使うことが多いですね。
漠然と不安を感じるとき、あなたはどんなことを考えますか?例えば、本番を前にして何を考えるでしょうか。「もし、自分の分からない部分が聞かれたらどうしよう」「あのとき、ちゃんとやれば良かったな」……とか。スポーツでも想像しやすそうです。ゴールを前にして「決まらなかったらどうしよう」「練習のとき、このパターンは苦手だったな」……とか。このように、不安なとき頭に浮かんでいるのは、【未来】や【過去】のことではないでしょうか。【今・この瞬間】から離れて、【未来】や【過去】のことに意識が向いてしまっています。一度、そうなってしまうと、過去や未来のネガティブなセルフイメージにとらわれて、自分のやる気やパフォーマンスが落ちてしまいます。
結局、今日をどう過ごすか、今をどう過ごすかが重要です。残念ながら過去はすでに変えられませんし、未来は現在の結果に過ぎません。人生は、「今」という点の集合体です。真剣に取り組めば、本番を前にして緊張が走るのは当然でしょう。しかし、不安に取り込まれて、やるべきことができなくなるのではなく、不安な時こそ「今をどう生きるか」ということに集中しましょう。そうして積み重ねた過去は、本番で自分の背中を必ず後押ししてくれます。今をどう生きるか、一日一日大切にして過ごしていきましょう。