こんにちは!系列の匠個別予備校教室長の井上です!
ついに受験シーズンがスタートしましたね!……早すぎない?と思った、そこのあなた。大学入試は10月からスタートします。すでに、指定校推薦の内定も出ていますし、総合型選抜は10月に実施されます。一般入試組も、ここから模試やテストがますます増えていき、自分自身の力が試される機会が増えていきます。受験で試される「力」とは、学力すなわち知力だけではなく、知力・体力・気力のすべてでしょう。受験において知力が必要なことは言うまでもありませんが、特に、気力はとても大切です。せっかく積み上げてきた学力も、本番で焦ったり不安になったり自信がなくては十分に発揮することは出来ません。また、長い受験勉強の間に不安感から志望校を変えてしまったら、後になって深く後悔するでしょう。しかし、判定や数字と直面し自信が揺らいでいく中で、やりたいことを貫き通すのをやめ、自分が望んでない選択をしてしまう受験生が少なからずいます。だから、学力と同時に気力が大切なのです。そこで今回は、「自信」を持つということについてお話したいと思います。
どうして自信が揺らいでしまうのでしょうか。多くの受験生は、芳しくない判定を見たり、思ったより結果が出なかったときに自信無さげな顔をみせます。逆に、良い判定や良い得点を取ると、自信に満ちた表情をみせます。結局、いい結果が出せる自分に対して自信を持てるということでしょう。しかし、こういった考え方はとても恐ろしい考えを生み出します。「いい結果がでなかったら、それまで自分がやってきた過程は間違っていた」「いい結果が出せない自分はダメな自分」など……これがさらに悪い方向に進化すると、「やっても結果が出なかったらどうしよう」「やっても結果が出せない自分に直面するのが怖い」「やっても出来ないと分かるのが嫌だからやらない」という思考になります。こう考えてしまうのが悪いということではありません。しかし、「自信」というものについて大きな誤解があるように思います。
そもそも「自信」とは何でしょうか。さきほどの例で考えれば、「自信」は判定や得点など結果から得られるものであり、他者との比較によるものだということになります。しかし、これは少し違うんでは無いかと感じます。「自信」は「自分を信ずる力」と読めます。そもそも他者から与えられるものではないのです。他者に勝ったから自信を持って良い、他者から評価されたら自信を持って良い、決してそういうものでは無いはずです。他者に勝っているから、あなたの日々の努力が肯定されるわけではく、自分で自分自身を肯定していく力が「自信」なのではないでしょうか。毎日8時間自習室で頑張れることとか、同じ小テストに繰り返し取り組む粘り強さとか、分からないなりに何とか一冊参考書を終わらせたこととか、そういうものの中にあなたの努力が隠れているはずです。そういう努力することが出来る自分を、自分で認め信じ続けること。どんなことでも、自分の頑張っているなと思えることを、誰に言うでもなく心の中で認めてあげることが出来れば、それは自信に変わります。「誰がどう言おうと、私はこれを頑張った!」という想いを、毎日一つずつ重ねていってください。そうやって積み上げた自信は、自分で創りあげた自分への肯定的な感情ですから、他人の評価によってそう簡単には崩されません。そういう本当の「自信」を自分で育てていきませんか。