楽しく勉強している人の3つのタイプ

こんにちは!高針台中学校前校の南です。2学期がスタートして約1か月が経ちました。気づけば日が沈む時間が早くなったり、気温が少し下がってきたりと、季節の変化、特に1年の折り返しをすごく感じますね。中学生、高校生の皆さんはちょうど2学期1回目の定期テストの時期だと思いますが、この時期に特に気をつけてほしいことがあります。それは2学期の中だるみに注意しましょうということです。

中だるみとはモチベーションが下がってしまっている状態です。では、モチベーションを維持したり、または、下がってしまったモチベーションを復活させたりするにはどうしたらよいでしょうか。

大事なことの1つは、目標の確認です。目的地が無ければいくら燃料があったとしてもフラフラと路頭に迷うだけです。ですので、改めて自分の目標を確認しましょう。しかし、目標設定の話はこれまでにもたくさんしてきたので、今回は別のお話をしたいと思います。

勉強に限らずですが、何かに打ち込んで努力をしている人というのは必ずポジティブな感情でその物事に取り組んでいます。勉強を頑張っている人の多くは、嫌々ではなく楽しみながら勉強をしているのです。そう、2つ目に大事なことは楽しく取り組むことです。

でも、そんな話をすると、「そういう人はきっと頭が良いから勉強が楽しいんでしょ!」と思う人もいるかもしれませんが、僕がこれまで教育現場で見てきた経験から言えばむしろ逆で、楽しんで勉強しているから学力が後からついてくるパターンが多いように思います。

話は変わりますが、世界的に有名なカードゲームの1つに「マジック・ザ・ギャザリング」というものがあります。このカードゲームが世界的な知名度を得た裏には緻密な開発戦略があります。プレイヤーがゲームに求めるものを3タイプに分類した「ティミー・ジョニー・スパイク理論」というものがあり、それぞれのタイプのプレイヤーの欲求を満たすようなカードを開発することにより、多くのゲームプレイヤーの心をつかんだのです。

ティミー、ジョニー、スパイクとは人の名前を表しており、それぞれゲームに求めるものが異なります。ティミーはゲームに対して「体験」を求めるタイプです。このタイプは勝ち負けよりもプレイ自体が楽しいことが大事なのです。次に、ジョニーはゲームに対して「自己表現」を求めるタイプです。こちらも勝敗にこだわるというよりも、自分の華麗なプレイをみんなに見てもらえることで満足するタイプです。最後のスパイクはゲームに「挑戦」を求めるタイプです。いわゆる勝つために全力を尽くすことが大好きなタイプですね。

これらはゲームの話ですが、ゲーム以外の物事にも置き換えられそうです。もちろん勉強にも。勉強を楽しんでいる人が「何に」楽しんでいるかというのは実は人それぞれなのです。ティミーのように問題を解くこと自体を楽しく感じている人、ジョニーのように、友達とは違った解法を探求するのが好きな人、そしてスパイクのように点数で競い合ってライバルと勝負するのが好きな人。人それぞれ楽しく感じるポイントは違うのです。

ですから、勉強を楽しめるようになりたいなと思う人は、まずは自分がどんなタイプなのかを考えてみることが大事かもしれません。ティミータイプであれば書店に行って自分の好きな問題集を選んでみるところから始めましょう。スパイクタイプなら、身近にライバルとなる存在を見つけましょう。自分のタイプが分かれば、どんな風に勉強をするのが自分のモチベーションにつながるのかをきっと見つけられると思いますよ。