桜が葉桜へと姿を変え、汗ばむ陽気の日も増えてきました。
天候が安定しない日々が続いていますので、やるときはやる、休むときは休む、とメリハリを利かせて過ごしていきましょう。
さて、新しい環境に身を置いてからしばらく経つこの時期は、ピンと張っていた緊張の糸が切れ、心が疲れやすい時期でもあります。進学や引っ越しなどで学校ごと環境が変わった人はなおさらそういった疲れが出てきやすいでしょう。
中には「毎日楽しいし、ストレスなんかないんだけど、なんだか調子が出ない」という人もいるのではないでしょうか。
心と体は密接につながっているといいます。身体の動きで気分を持ち上げるというのはよくあることで、例えば格闘家のファイティングポーズだったり、試合中に大きな声を上げることだったり、特にスポーツをする人はよく行うでしょう。
その逆もまたしかりで、心を落ち着かせるためにまずは身体をリラックスさせるというのは効果的です。ここで気をつけたいのが、リラックスすることとダラダラすることは違うということです。気ままにスナック菓子を食べながら、寝転がって動画を見る、というのは一見リラックスしているようですが、目や脳みそ、胃などの内臓に負担がかかり、結果的には身体の負担になっているといわれます。そんなゆっくりするような時間は取れない!という人は、深呼吸をするだけでも効果的です。人は緊張状態になると無意識のうちに呼吸が浅くなりがちだそうなので、ふと気づいたときに深く呼吸をすることで、自分の息が浅かった=緊張していたということに気づけます。そうして自分の緊張状態を自覚することで、初めて意識的にリラックスができるのです。
そこからは、心の整理です。いま、しなければならないことはなにか、その中で期限があるものはどれか、自分だけでは解決できないものはあるか…などなど、思いつくまま、できれば紙に書きだしていきましょう。そうすることで心の中でぐるぐると考えていることが見えるようになり、脳の負担が減ります。なんとなく後回しにしていたことも、実際に書き出して、やってみれば意外に早く終わり、心がすっきりするということもあるでしょう。
デジタル全盛のこの時代、どこにいてもスマホ一つでなんでもできる便利な世の中ですよね。しかし、だからこそ一度そこから離れて心の整理をすることが大切になります。世の中で活躍をして多忙な人こそ、1日5分だけでもこういった心の整理の時間を取るといいます。その5分が、残りの23時間55分のパフォーマンスを上げることを知っているからです。新年度はまだまだ始まったばかりです。自分のペースをつかむためにも、1回の深呼吸から、自分の心と向き合う習慣を身につけてがんばっていきましょう。