成功のコツは2つある

こんにちは!高針台中学校前校の南です。11月になり季節が一気に変わった感じがしますね。ニュースによると今年はインフルエンザが例年以上に流行する恐れがあるとのことです。これからの季節は体調管理がより重要になってくるので、日頃からできる予防活動を徹底していきましょうね!

 さて、今回は中だるみしやすいと言われるこの2学期にぜひ生徒の皆さんに伝えたいことを書きたいと思います。皆さんは李白という中国の唐代の詩人を知っていますか?国語の教科書でみたことありますよね。その李白がまだ若かった頃に経験したことが由来となっている「磨斧作針(まふさくしん)」という四字熟語があるので、そのエピソードを紹介したいと思います。

ある若者が学問で身を立てるために都会に出ました。しかし、なかなか学問が成就せず家に戻ろうとします。その帰る道の途中、小さな川を渡ったところに一人のお婆さんがいました。こんなところで何をしているのかと思って見てみると、そのお婆さんは鉄の斧を研いでいました。そこで、若者はお婆さんに、

「ここで何をしているのですか?」と尋ねてみました。

するとお婆さんは、

「斧を研いで、針を作っているのです。」と答えました。

 若者はその言葉に大きな衝撃を受けました。斧を研いで針を作るなど気の遠くなる話です。しかし、辛抱強く続けていけばやがては針になるでしょう。

 学問の道もこれと同じではないだろうか、少し努力をして上手くいかなかったからといってあきらめてはならない。忍耐強く勉強を続ければきっと成就できるに違いない!

 そう考えた若者は、家に帰るのをやめて学問を続け、やがて立派な学者になったのです。

 この若者が李白であると言われております。そして、この故事から生まれた四字熟語が「磨斧作針」(辛抱強く努力を続ければ、困難なことでもついには成し遂げられる)です。一方、日本の江戸時代の思想家、二宮尊徳も「積小為大(せきしょういだい)」という言葉を残しています。これも、小さなことの積み重ねが大きな発展や成果につながるという意味で、よく似た言葉と言えるでしょう。

 イエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんは、かつて若い人たちに話をした際に「成功のコツは2つある」と言ったあとに、「コツコツ」と板書したと言われています。辛抱強く努力し続けることでしか大きな成果を得られないということは、多くの先人の生き方を見れば明らかです。

 生徒の皆さんも1日1日の積み重ねを意識して、自分が今日やるべきことにちゃんと専念できたかだかどうかということを日々振り返りながら2学期後半を過ごしていきましょうね!