逆風に立ち向かう

みなさん、こんにちは!系列の匠個別予備校教室長の井上です。新しい学校やクラスには慣れましたか?初めは慣れないストレスやドキドキで疲労を感じる4月だったかも知れませんが、ここから中弛みの出てくる5月です。これまでの習慣やルーティンを崩さず大切にしながら、ブレークスルーしていけるひと月になると良いですね。受験関連でいうと、4月末からゴールデンウィークにかけて、今年度初となる全国模試がありましたね。春講習で固めた基礎力を結果につなげているよう、最後まで抜かりなくしっかり実力をつけていきましょう。

しかし、自分の限界を突破しようとすると、必ず目の前に壁が立ちはだかるもの。受験生もまだまだ部活をしている生徒が多く、体力的にも時間的にも思い通りにいかないこともしばしば。強豪校ともなると、20時近くなって走って塾に来て、最後の授業になんとか出席するなんてことも良くあります。また、たくさんの暗記事項に追われ、成長の実感が得られずストレスも多い時期です。成果が感じられないなかで努力し続けるのは、決してたやすいことではありません。

また、今年度の受験から新学習指導要領での実施となり、各科目の出団範囲の変更や「情報Ⅰ」の出題など、受験生にとって不安な要素もあります。実際、受験参考書なども昨年度末から改訂版や新しいものが次々と出てき始め、今やっていることが「正しい」のか分からなくなってしまうこともあるのかもしれません。

最近よく聞く相談として、学習方法が合わないと思うので変えたい、教材があわないから変えてみたいなど、不安に駆られ、あれこれ新しいものに手を出したい、ということが多いです。もちろん変える方が効果的である場合もありますが、問題なのは、短い期間で二度、三度…と繰り返しと変えていくことです。成果が感じられないから、やっていることが合っていないのだと思ってしまうのですが、何事も成果を出すまでは一定の時間と努力が必要です。すぐに得られる成果は、すぐに失ってしまうことを心にとめて、立ち止まって継続して頑張りましょう。

悲観主義者は風が悪いと文句を言い、

楽観主義者は風が良い方向に吹き始めることを期待する。

しかし、リーダーは帆を風向きに合わせる。

アメリカで最も信頼されているリーダーシップ論の権威、ジョン・マクスウェルの言葉です。環境や手段も大切ですが、成果を出すまで努力を続ける意思も大切ですね。まずは、自分の取り組み方やあり方を振り返り、求められる形に自分を変容させる柔軟性を持ちたいものです。私自身も、この記事を書きながら自分の行動や考え方を振り返っていました。みなさんも、少し考えてみて、少しでもより良く変わっていけると良いですね。