特別な練習方法を探すより大切なことは

みなさんこんにちは、匠個別予備校教室長の井上です!10月になると文化祭や体育祭などのイベントも終わり、いよいよ受験が間近に迫ってきました。プレッシャーや不安を感じることも多くなってくるかと思います。特に、大学受験では、総合型選抜や学校推薦型選抜などの推薦選抜の直前期です。過去問演習に取り組んだりセンターの予想問をやったりと、これまでとは格段に難しくなった問題に苦戦し伸び悩みを感じる時期でもあります。しかし、この時期だからこそ「それでもやっぱり基礎・基本が一番大事」ということをお伝えしようと思います。

昨今、海外で活躍する日本人スポーツ選手が多くなったように感じます。特に、バスケの八村選手や野球の大谷選手など、もともと実力があったことは間違いないですが、渡米してから更に実力をつけ、今では世界トップレベルで戦う選手までになりました。このような例を見ていると「やはりアメリカには、日本にはまだない特別な練習方法があるんだろうな」とか「やっぱり特別なコーチが就くと違うんだな」と思うのではないでしょうか。私も、ニュースを見ながら勝手にそう思っていた一人です。しかし、必ずしもそうでは無いようです。

パリ五輪にも出場した陸上選手のサニブラウン選手は、高校卒業後、日本では得られない環境やスキルを求めてアメリカに渡りました。自分が知らないことを教えてもらうことで大きく成長できると思っていたようです。しかし、アメリカで徹底して教えられたのは「基礎を固めること」でした。テニスの錦織圭選手も同じだったようです。渡米し、マイケルチャン氏がコーチに就任後、何をするにも基礎練習からだったそうで、フォームなども細部に至るまで改善され徹底反復を行ったと言われています。

スポーツでも、勉強でも、ビジネスでも多くの人は、伸び悩みや問題に直面したとき、「やり方が間違っている」「環境が合わない」と思いがちです。ともすると、「自分には能力が無い」なんて思う人もいるかも知れません。しかし、多く場合、これは“間違い”です。世界で活躍するプロスポーツ選手でさえ、伸び悩みやスランプを経験します。サニブラウン選手や錦織選手のエピソードから得られる教訓は、「常に基礎・基本を徹底することが結局一番大切だ」ということではないでしょうか。目の前の結果を他人と比較して闇雲に不安がるよりも、今自分がやるべきことに集中し、なすべきことを黙々とこなしていける人が、最後の最後に大きく花開くことが出来るのだと思います。あなたにとっての身につけるべき基礎基本はなんでしょうか。一緒に考え、向き合い、乗り越えていきましょう。