匠ゼミナール自慢の講師を紹介します。
今回は香流校の萬代先生の言葉です。それではどうぞ!
こんにちは!香流校の萬代です。皆さんは普段何を考えながら勉強をしていますか?
私が中学生の時には、勉強は”しなければならないもの”であって、なぜ勉強するのか、ということは考えたことがありませんでした。高校や大学に行くためには必要だとわかっていましたが、ただ学校の先生や周りの人の言うままになんとなく勉強し、それが自分にとって何の役に立つのか、何のために勉強をしているのか、は考えないようにしていました。今になって、(私はあまり勉強が好きではなかったので)ただ勉強することから逃げていたのかなと思います。誰だって、嫌いなことより好きなこと、苦手なことより得意なことを優先させますよね。例えば、やらないといけないことはわかっているんだけど宿題をおいて遊びに行ったり、合唱コンクールはやる気が出ないけど体育祭は頑張ったりということです。ただ、苦手なことや嫌いなことでも、自分から進んでやるときもあると思います。私は中学・高校と吹奏楽部に入っていたので、その時のことを例に出しますが,部活をやっていて一番楽しいのは本番のコンクールや演奏会で演奏している時でした。でもそんな機会は 1 年のうち 10 回もありません。そのほかの長い期間は全て練習でした。それも,曲を吹いている時間よりは圧倒的に基礎練習をしている時間の方が長かったです。楽器をやっている人なら分かると思いますが、この基礎練習というのは全く面白くありません。だからと言って、なんとなく流しているだけでは自分のためになりません。というわけで、はじめのうちは基礎練習が嫌いで仕方ありませんでした。吹奏楽というのは、音色が全てです。しかも音を聞いただけで、吹いている人がどのくらい基礎練習をしたのか、すぐにわかってしまいます。つまり、上手いね!と言われるためにはこの誰もが嫌いな基礎練習をたくさんする必要があったのです。これを知ってからはひたすら基礎練習をしました。私が、部活を通して身につけたのは、嫌いなことに立ち向かう方法だと思っています。中学生や高校生の時の自分にできたことがなぜ今の自分にできないんだ!と思うといつでも頑張ろうという気持ちになります。これと勉強がどう結びつくんだ、と思われるかもしれませんが、勉強もやることは同じです。自分が嫌い、苦手だと感じていることにどうやって立ち向かうのか。これに自分なりの方法で答えを見つけられた時、勉強ができるできないに関わらず、自分にとっての大きな成長となるはずです。大事なのは勉強ができることよりもむしろ、苦手なことにどうやって立ち向かったのかです。ここまで力説しましたが、勉強をする理由というのは人それぞれですし、自分と全く同じことを考える人なんているはずがないので違っていて当然です。もし、なんとなく勉強していて、特に理由がわからないという人がいたら、この話を思い出してみてください。そして,嫌いなこと、苦手なことでも頑張ったという経験がないかどうか、考えてみてください。なんとなくやる勉強と、目的をもってやる勉強は明らかに違います。これからは、目的をもった勉強をしていきましょう!!