「稚心(ちしん)を去る」啓発録その①

こんにちは!高針台中学校前校の南です。1学期もあっという間に過ぎてゆき、いよいよ春から夏への移り変わりの時期になりましたね。

突然ですが、皆さんは橋本佐内という人物を知っていますか?橋本佐内は幕末に福井で生を受けました。高い志のもと勉学に励んで立身出世を成し遂げましたが、安政の大獄のときに志半ばで拘束されついには処刑されてしまいました。そのとき佐内は26歳、短すぎる生涯を終えたのです。

そんな佐内が15歳の時に自分の生き方の指針として記したのが「啓発録(けいはつろく)」です。今の中学2年生と同じ年です。啓発録は5か条で構成されていますが、今回はその中の1番目に記されていることを皆さんに紹介したいと思います。

①『稚心を去る』:稚心とは、幼稚な心つまり子供っぽい心ということです。人間は生まれ持っての長所や短所があります。しかし、努力も工夫もしないで急に勉強ができるようになったり夢が叶ったりすることはあり得ません。自分の人生を良くしていこうとするなら、結局自分自身の手で何とかするしかないのです。佐内は自分を変える第一歩が「子供っぽい心」を捨て去ることだと考えました。佐内はこんな風に言っています。稚心とは子供じみた遊びを好む心、お菓子などを欲しがる心、両親の目を盗んでは仕事や勉強をサボり、そのくせ困ったときはすぐ両親に頼ろうとする心…。これらはみな幼いうちは許されることだが、13、4という学問をする年になってもこういう心が残っているようであれば何をやっても上達せず、世に知られる人物になることは出来ない。

皆さんどうでしょう、稚心を捨て去れているでしょうか?これは何も皆さんだけの話ではなく、大人である私自身も考えなければならないことです。自分を変える第一歩、私は皆さんの年代でぜひ踏み出してほしいと思います。人生に始めるのが遅すぎるということはないでしょう、しかしやるなら早い方が良いに決まっています!

啓発録の残り4つはまたの機会に紹介します。この記事を読んで何かを感じることができたならば、きっと自分を変える一歩を踏み出せるはずです。