こんにちは!高針台中学校前校の南です。5月には「平成」から「令和」へと元号が替わります。また、先日2024年度から導入予定の新紙幣のデザインも発表されました。なんとなく時代は変わっていくものだと思っていましたが、最近はその変化の速さに驚くとともに、置いて行かれないようにするので精一杯です。教育業界のみならずとも話題になっているのがAIですね。AIが人間を超えるか超えないかというのは賛否両論色々ありますが、AIが人間社会に入り込んで、今までとは全く違う社会構造に変化を及ぼすというのはほぼ間違いないでしょう。目前に迫るAI社会を生き抜くにはどうしたらよいのか。今の子どもたちにその指針を示せるように私たちも日々精進してまいります!
さて、今回は「甘える」と「頼る」という2つの言葉の違いについて考えてみたいと思います。ぱっと見全く違う言葉だというのは感じますが、その違いは何かと聞かれたらちょっと答えに窮してしまうのではないでしょうか。もちろん辞書で調べれば細かいニュアンスの違いなども出てくると思いますが、今回は私個人の解釈をお伝えしたいと思います。ズバリ言いますと、甘えるとは「自分にできることを他人にお願いすること」、頼るとは「自分にできないことを他人にお願いすること」だと思っています。どちらが良くてどちらが悪いということではないですが、これら2つの言葉の違いをしっかり理解しておくというのはとても大事だと思うのです。というのも、これら2つの言葉の意味が混同し、「甘える」ことばかりになってしまっている人を多く見かけるからです。無論、私自身も例外でなく、今までの人生を振り返ってみたときに他人に甘えてばかりだったなと痛感することが多々あります。
皆さんはどうでしょう。自分でできることなのについつい他人の手を借りているなんてことはないでしょうか?もし、無意識にそういったことをしてしまっているならばそれは習慣化してしまっていると言えます。この「甘える」ということが習慣化してしまうと、そのうち他人に依存するようになってしまいます。他人に依存するようになると、自分の頭で考えることができなかったり、自分では何も決められない人になってしまいます。これではこの先の人生で何か困難に直面した時に、自分の力で未来を切り拓いていくことができない人間になってしまいますね。
私はよく教室で、「自分でできることは他人まかせにせず自分でしましょう。」と言っています。これは無意識のうちに甘えてしまいがちな心をただすのと同時に、人に頼ることを学んでほしいという想いがあるからです。誰しも自分一人の力で生きているということはないですし、大きな目標を周りからのサポート無しで達成することもできません。「自分でできることはやる」というのを常に意識して行動すると、「自分にできないこと」が見えてきます。そして、手を貸してくれている周りの人たちの存在に気付きます。そして、そういった人たちに感謝の気持ちを持てるようになるのです。そうやって自分一人ではできることに限界がある事を知ったときに、初めて他人に頼ることができるのではないでしょうか。そのような状態を自立といいます。
また、自分にできることを他人のために率先して行うことができるようになれば、それは「奉仕」という名前に変わります。奉仕が習慣化している人には、必ず周囲の人からの感謝の気持ちが形を変え様々な支援として返ってきます。そうなればますます自分の目標達成への道が開けるのです。