こんにちは!高針台中学校前校の南です。大学入試、高校入試もいよいよ佳境です。受験生のみなさんはこれまでの間、特にこの1年間は本当によく頑張ってきましたね。お家の人や学校の先生、塾の先生もみなさんの頑張りを見てきましたが、一番近くでずっと見てきたのはあなた自身です。目の前の入試の結果はどうなるかは分かりません。しかし、一つだけ確かなことは、これまであなたが積み重ねてきた努力は、あなたの人生の中でさんぜんと光り輝くかけがえのない経験となるでしょう。そして、それは人生を歩んでいく中でいつでもあなたの背を押してくれる、自信という揺るぎない力になるはずです。この後も入試を控えている人も多いと思いますが、最後の入試日まで全力を尽くしてほしいと思います。
さて、受験期を頑張ってきた先輩の様子は2年生、1年生のみなさんの目にはどう映っているでしょうか。先輩達が新しいステージに進んでいったら、次はみなさんの番ですよ。特に2年生のみなさんには、「この一年は自分の可能性に挑戦し続けるぞ」というマインドを持ってほしいと思っています。大事なのは「挑戦し続ける」ということ。ちょっとうまくいかないことがあったとしても、簡単に自分の目標を諦めないでほしいのです。
自分の挑戦している夢に、数字をつけよう。
鉄人28号だって、27号まで失敗したのだ。
これは、作家の中谷彰宏さんの言葉です。アニメに登場する鉄人28号がなぜ「28号」なのか。それは、1号から27号までが実戦に耐えうる代物ではなかったということ。つまり、失敗に失敗を重ねた末、28体目にしてやっと最強ロボが誕生したのです。
また、この言葉には中谷さん自身の経験も重ねられていると思います。中谷さんは今でこそ800冊以上の本を出版している人気の作家ですが、最初に作家を志したときから1冊目の本を出版するまでに10年もの時間がかかりました。しかも、やっと出版されたその本も、原稿が完成したあと出版社の担当者から全部書き直すように言われたとのこと。その量原稿用紙にしてなんと300枚。それを全部書き直すように言われたのです。しかも、1回ではありません。合計3回も書き直しをさせられました。今のようにパソコンなども無い時代、原稿用紙300枚分を手書きですべてやり直したのです。そしたら、なんと出版社の編集長から「やっぱり最初のが一番いい」と言われ、結局最初に書いた原稿が本になったのだとか。
こうして中谷さんは結局1000枚以上も無駄に原稿を書いたわけですが、本人は全く気にしていなかったそう。きっと、それまでの10年の間に1000枚どころか数えきれないくらいのボツ原稿を書いてきたので、その程度のことでは動じないくらいの精神力を身につけていたのでしょう。中谷さんが今もなお本を書き続けられるのは、デビューまでの10年間、ボツにされながらも諦めないでひたむきに原稿を書き続けてきた努力の結晶なのです。
みなさんも目標に向かって頑張れば必ず壁にぶつかります。1枚や2枚じゃありませんよ。何十枚もの壁が目の前に立ちはだかるでしょう。でも、挑戦をし続けましょう。諦めなければきっと自分の想像を超えた未来を手にできるはずです。